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平成29年予備試験民事訴訟法設問1-序論-

目次

第1 序論
1 やるべきことは何か
2 問いは何個か
3 答えるべき事項は何か
第2 本論
第3 結論


第1 序論

1 やるべきことは何か

問題を解くために絶対やらなければならないことは何か。
それは問いに答えることである。
問題文の冒頭には、このように示されている。

「次の文章を読んで、後記の〔設問1〕及び〔設問2〕に答えなさい。」

事例及び各設問はこの後に続くものである。
つまり、問題作成者は問いに対する結論を一番に求めている。
問題作成者が一番に求めていることを疎かにしてはいけない。
過程はどうあれ、問いに対する結論は絶対に書かなければいけないのである。

2 問いは何個か

設問1の問いは何か。
問いは、「不当利得返還請求訴訟を提起することの適法性の有無について論じなさい。」である。
その直前に、「訴え提起の時点では未発生である利得分も含めて」と書かれているが、これは不当利得請求訴訟の一部を切り取ったものに過ぎない。
あくまで、提起された訴訟は一つである。

設問1における問いは1つ。
「不当利得返還請求訴訟を提起することの適法性」。
これだけである。

3 答えるべき事項は何か

問いに答えるためにしなければならないことは、問いに対する結論を出すことである。
本問において、考えられる結論としては、
「不当利得返還請求訴訟を提起することは適法である。」あるいは
「不当利得返還請求訴訟を提起することは不適法である。」、このどちらかしかない。
結論は必ず、このどちらかの文で終える必要がある。

 

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